元提督VR

VRに関することを書いていこうと思います。

ありがとう

先日父が他界した。昨年の9月に2度目のがん宣告を受けて、半年ほどの闘病生活を経てのことだった。

1度目のがん治療から10年以上は経っており、本人も家族もある程度覚悟は出来ていたため、残された時間を楽しく過ごそう、月1回くらいみんなで集まって飲もう、といった感じだった。

亡くなるひと月半ほど前には自分の足で孫に囲まれての旅行を楽しむことができた。とても良い思い出になったが、食事をあまり摂れなくなってからはどんどん衰弱していった。

自宅で死ぬことを望んでいたので往診の先生に来てもらったのだが、診てもらった翌日に血液検査の結果が悪く、持って数日、早ければ今日、との電話が入った。もともとその日は少し離れたところに住む弟も来る予定で、母と弟2人の家族5人で看取ることが出来た。このご時世に、自宅で、家族で最後のときを過ごすことができたのは本当に幸せなことだった。

 

手先が器用で、ルアーを作ったり、毛ばりを作ったり、晩年は畑で作った豆から味噌や醤油を作ったり、色々作ることが好きだった父の影は間違いなく僕の中にある。

 

父が写っているVR180写真をOculus Questに移して見てみたら、まだ元気だった頃の父の写真や僕とのツーショット写真がそこそこの実在感で目の前に現れて、お葬式ぶりに涙が出た。母に見せるのは1年後くらいの方が良いかもしれない。

 

衰弱してもできるだけ自分のことは自分でやろうとする姿勢、僕は深く心に刻みました。いままでどうもありがとう。

 

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